初めてのサスペンション My first suspension
At A Glance
Author nobu
Contact nobu@bme.anon
IAM nobcatz
When A month ago
Artist Steve Haworth & iam:FUKUOKA crew
Studio Beach
Location Fukuoka
初めて、サスペンションというものを知ったのは02年12月6日の福岡オフ会の時でした。ピス君がサスペンション用のブロックを自作した物を持参して、ディさんとお話をしていたのです。そして、ディさんは、オフ会の二次会会場のオシャレなお店で近いうちにここでサスペンションをしたいのだと、話をされていました。私は、「へー、そんなことしたがる人が居るんだなあ。」という程度の感想しか持たなかったのを覚えています。

その後、特にサスペンションに触れることも、また興味を持つこともありませんでしたが、やがて、本物のサスペンションを見る日がやってきました。

それは、03年2月9日の東京・青山にあるCAYで行われた、ルーカスによるイベントでの時でした。

私は前日から東京に行き、夜は横浜でのオフ会に出席して横浜に泊まり、当日昼間は原宿のEXTREMEで念願のピアッシングをしてもらいました。その日の夕方、サスのイベントがあり、ディさんやピス君、サラ、れおさんなどが吊られるというので、それを見に行ったのです。最初に吊られたディさんの様子を見て、私のサスペンションに対する関心が急激に大きくなりました。吊られている間中、彼女の目はどこか遠くを見ているようだったし、その表情には幸福感が溢れていました。地上に降りてくると、感動の涙が止まらないようでした。ああ、自分もやってみたいと急に思ってしまいました。

しかし、イベントから帰って実生活に戻ってみると、その想いも次第に薄れていったようです。ただ、BMEのサスペンション画像を時々見ては、「自分もサスをやる日がくるのかなあ。」と思う程度でした。

その、サスペンションを自分がやる機会が、意外に早く訪れました。5月9日にスティーブが来福して、サスのイベントをやるらしいとの話を聞いた時は、少し心が動きました。でも、ディさんからサスやってみないかと聞かれた時に、直ぐにやりたいとは答えられませんでした。理由は、背中の痛みと出血が止まらなかったら、翌日の仕事に差し支えるかなあとの懸念でした。その後、何度かディさんとお話する機会があって、そのあたりのことをお伺いし、痛みはともかく、出血はその日中に止まりそうだと判りました。それなら何とかなるなあと思い始めたのです。で、いつの間にか、ディさんに自分もサスをやってみたいと答えていました。ただ、実際にできるかどうかは、当日の状況等で確定はしないとのことでした。

サスの前日、スティーブと前田さんをお迎えした後、スティーブがサスの道具を見せてくれました。そして、市内某ピアススタジオにニードル、フック類を消毒に出かけましたが、その際スティーブが私の分と言って消毒するフックを数えていたのを見て、ああ、サスをするんだなあ、と漠然と思いました。その晩は自宅に帰っていつもと同じように食事、入浴、就眠。特に興奮も気負いも無く、良く寝られました。

当日は空模様が心配されましたが、かろうじて大丈夫そう。約束通りに集合後、何故か1時間してから車3台で出発。私は自分の車にディさんとスティーブと前田さんを乗せて、目的地まで約40分のドライブでしたが、もしかしたら、帰りは運転出来ないかも知れんなあと思っていました。

サスの場所は海岸沿いで、駐車して15分位海岸を歩いて砂浜の斜面を登ったところで、ディさんとご主人が何日も掛けて探し出した秘密のスポットでした。第一候補の木はスティーブのお気に召さず、ちょっと松林の中に入り込んだ第二候補の木がサス用の木に選ばれました。直ぐに道具類が広げられ、準備完了。まず、ディさんの番です。ディさんはちょっと体調がすぐれないとのことで、最初少し貧血気味でしたが、一度降りて体調調整の上、ホウキに跨りハリーポッタースタイル。スティーブにクルクル回されて目が回るーーー。最終的には満足の様子でした。詳細はディさんの体験記をご参照下さい。

さて、その後は私の番です。やりますか?と聞かれて、「時間が大丈夫ならば」と答えました。スタートが遅れたので、後のイベントに影響しないかが気になったのです。で、時間は問題無いとのことで、じゃあ、やりますとお答えしました。

まず、立った状態で背中にマーキング、で跪いてニードル・フック刺し。実は、ディさんの時には私が背中を摘む役をやったので、自分の背中は見えてはいないけれど、状況は良く理解出来ていました。ピアサー宮脇さんも2 回目ということで、より慣れてきていたようです。今回の背中摘みはサラとディさんでした。「大きく息をすってーーー、吐いてーーー」で、ブスブスっと二箇所ずつ2回に分けて計四箇所にフックが刺さりました。痛みは、まあ、無いと言えば嘘になりますが、ほとんど感じてはいませんでした。アドレナリンって凄いですね。その場に立ち上がって、スティーブから大丈夫かと聞かれ、全く大丈夫と答えました。

すぐに、滑車の下に移動して、ディさん同様陸側を向いて立って、フックにロープが通されました。もう一度大丈夫かと聞かれ、オーケーと答えると、スティーブの指示に従ってディ夫さんがゆっくりロープを引き上げてくれました。背中の肉が引っ張られてゆくのが良く判ります。で、ついつい背伸びしてしまっているのですが、その背伸びした足を、ソッと上に引き上げるようにすると、何と浮いていました。皆さんから拍手!その後の事はしばらく覚えていませんが、ゆっくり引き上げられ、人形を渡されて手に持ったり、その人形をパンツに挟んだりして写真を撮ってもらいました。

私は、自分がサスをする時には絶対全裸で吊るされたいと考え、前からそう言っていましたので、脱がないのかとの声が掛かりました。よし!脱ごう!とはいうものの、吊られたままでは脱げません。一応、脱ぎやすいパンツを履いていましたので、お願いして脱がせてもらいました。念願のオールヌードサスペンションです。開放感と達成感みたいなものがゆっくりと身体全体を満たしてくれます。いい気持ちです。

次に、スティーブが近付いてきて、両腕を真直ぐ伸ばして目を瞑るようにと言いました。その通りにすると、彼は私の身体をゆっくりと大きく回してくれました。スティーブのサス道具最大の特徴と思われるベアリングの効果で、身体は公転しながら次第に回転していきます。目を瞑っているようにとは言われましたが、つい、目を開けてしまいます。これは、気持ち良いというより、目が回るのと、遠心力で余計にフックに掛かる体重が増えるような恐怖感があって、最初は楽しめませんでした。やがて、皆から「あ、キューピーさんみたいだ!」と、声が掛かりました。後で、写真を見て判りましたが、両腕を伸ばして、お腹がちょっと膨れた全裸状態はまさしく、キューピーさんでした。今後、お腹の出た男子の全裸スーサイドサスをキューピーサスということで、決まりですね。

その後、竹ホウキに跨ってのハリーポッターポーズも決めさせてもらい、ここでもまたクルクル回してくれました。うーーん、段々慣れてきましたね。ただ、この頃から上空に怪しいパラグライダーが出没し始めて、我々を伺っている様子とのこと。私は残念ながら思い通りにその方向を向く事が出来ず、その姿を見る事が出来ませんが、ちょっと不安になりました。万一警察に連絡されては、困った事になりかねません。

決して長時間ではなかったけれど、やりたいと思っていた事はやれたと感じたので、この時点で降ろしてもらいました。思っていたような、感涙でスティーブに抱きついて・・・なんていうシーンは有りませんでしたが、じんわりとした幸福感をかみしめました。

すぐに、フックを外してもらい、しつこく空気抜き、その後消毒と手際よく後処理が済んで、スティーブや宮脇さんディさんサラと記念撮影、後片付けをバタバタ済ませて、もと来たルートを、黙々と車まで戻りました。途中で、パラグライダーの人と何故か手を振り合ったのも、おかしなことではありました。彼には我々はどのように写っていたのでしょうね。

結局、帰りも私が問題なく車を運転しました。背中の痛みや出血もほとんど無く、快適なドライブ。最初に感じていた不安が嘘のようで狐につままれたような想いでした。もちろん、その日の夜も一日の疲れからか爆睡してしまいました。

後で聞いた事ですが、私のサスがスティーブの最年長記録とのことでした。うーーん。まあ、いいか。

えーと、またやりたいです!


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